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系統によるクレジットカードの分類
クレジットカードはカードを発行している会社の性格を反映して審査やサービスの質が変わってきます。そしてそれらを大きく色づけるのはその会社の業種です。
そのためクレジットカードは、現在大きく分けて「銀行系」「信販系」「流通系」「一般企業系」「消費者金融系」の5つの系統に分類されています。
クレジットカードの解説をしているサイトではこれらの系統を使ってカードを説明している場所がありますが、これはカードの系統がわかればその性質やサービスなどにある程度予想がつくからです。
[銀行系クレジットカード]
銀行や銀行系列カード会社が発行しているクレジットカードです。
キャッシュカードにクレジット機能がついている物と考えてもらってかまいません。
クレジットカード発行枚数の4割がこの系統と言われていて、利用できる加盟店が多いです。
審査が厳しいのも特徴ですが、その点で持っているだけで社会的ステータスが高いといえます。
例:JCBカード、三井住友カード、DCカード、UFJカード、シティカード
[信販系クレジットカード]
信販会社が発行しているカードです。
信販は信用販売・・・つまりクレジット[Credit]の意味(のひとつ)ということからも分かるように、クレジットカードの代表的な存在です。
昔から月賦(げっぷ。月毎の分割払いのこと)を扱っている歴史のある業種のため分割方法も多彩で、カードローンも充実しています。
例:NICOS〔ニコス〕カード、ライフカード、オリコカード
[流通系クレジットカード]
スーパーやデパートなどの小売店が顧客の囲い込みを狙って発行しているカードです。
割引やポイントサービスなどの消費者のニーズに対応したクレジットカードが多く、自分が良く行く店が発行会社のグループ店であれば有効活用できるでしょう。
主婦層や学生をターゲットにしているので、審査基準は比較的ゆるいです。
例:イオンカード、OMCカード、セゾンカード、伊勢丹アイカード、東急TOPカード、タカシマヤカード
[一般企業系クレジットカード]
電器メーカーや航空会社などの一般企業がグループ会社や提携しているクレジット会社から発行しているカードです。
一般企業系の中でもいくつかの分野に分けることが出来ますが、主なものは以下の4つです。
流通系と同様にそれぞれのグループでポイントサービスや割引が受けられ、またその分野に関する特典がつくものが多いのが特徴です。
・メーカー系クレジットカード
電器メーカーや自動車メーカーが発行するカード。
例:マイ・ソニー・カード、TS3カード、日産フィナンシャルカード
・石油系クレジットカード
ガソリンスタンドなどの石油販売会社が発行するカード。
例:出光カード、JOMOカード、コスモ・ザ・カード
・交通系クレジットカード
航空会社や鉄道会社が発行するカード。
例:ANAカード、JALカード、ビューカード
・通信系クレジットカード
通信会社が発行するカード。例:NTTグループカード、DCMX
[消費者金融系クレジットカード] 消費者金融が発行
消費者金融系カードは、キャッシングがメインとして作られているため24時間対応で即日振込が可能であるなどの便利さがありますが、他のサービスの面では他のカードから数段劣ります。
ただしその性格上審査が甘いので、すぐにお金が必要な方はお勧めです。
例:武富士,アコム,アイフル,プロミス
審査の難しさは〔銀行系>信販系>流通系>一般企業系>消費者金融系〕の順になっていますので、もし審査に落ちてしまったらそれよりも審査の易しいカードに申し込むのも手です。
クレジットカードのうち、グループに信販会社があるなどの大企業が出しているもの以外のほとんどが「提携カード」です。「提携カード」とは企業がクレジットカード会社と提携することで発行しているカードで、またクレジットカード会社自身が発行しているカードは「プロパーカード」と呼ばれています。
すべてを知っておく必要はありませんが、カードを選ぶ際にはこういうカードの分類方法があるということは覚えておいて損はありません。
[節約・クレジットカード・素材]